駒場ドイツ文学・ドイツ思想研究会

駒場ドイツ文学・ドイツ思想研究会のブログです。活動記録等。

第四回読書会のお知らせ

第四回読書会のお知らせです。

 

日時⇒3月12日(木曜日)18時~ 

 

場所⇒駒場キャンパス8号館315教室

 

取り扱うテクスト

Menninghaus, Winfried: Das Versprechen der Schönheit, Frankfurt a.M. 2007.

Menninghaus, Winfried: Ekel: Theorie und Geschichte einer starken Empfindung, Frankfurt a.M. 2011.

Menninghaus, Winfried: Schwellenkunde. Walter Benjamins Passage des Mythos, Frankfurt a.M. 1999.

 

 

日本語を参照される方は

ヴィンフリート・メニングハウス著、伊藤秀一訳『美の約束』現代思潮新社、2013年

ヴィンフリート・メニングハウス著、伊藤秀一訳『敷居学 ベンヤミンの神話のパサージュ』現代思潮新社、2000年

ヴィンフリート・メニングハウス著、竹峰義和/知野ゆり/由比俊行訳『

吐き気―ある強烈な感覚の理論と歴史法政大学出版局、2010年

 

3月20日に、伊藤秀一先生をお招きして読書会兼講演会を行います。時間は夕方からの予定です。是非いらして下さい。

 

参加ご希望の方は、メールまたはツイッターでご連絡ください。

メールは、

komaba.germanistengmail.com(☆を@にしてお送りください)

 にお送り下さい。

 

Twitter @komaba_deutsch

第一回読書会の報告

 第一回読書会では、ゼーバルト土星の環』(白水社、2007年)を扱った。
 
 最初に掲げられた問題提起では、„Mein Medium ist die Prosa, nicht der Roman.“という半ば常套句と化した彼の発言をめぐって、「ゼーバルトは何を書き、そして私は何をしているのか、あるいは何を書こうとしているのか」という問題が提起され、それに対する応答という形で議論が展開された。
 
 主な論点を列挙すると、イメージの併用や異言語の挿入といった表現上の問題から、格子、棺、蚕、鰊、収容所、墓石、敷居といったゼーバルトの好む、或いは本書で多用される形象の連関、そして、表題でもある「土星の環」という語から始まる神話的なイメージの連関と中心の不在という構造的な特徴についての指摘が挙げられる。
 
 しかしながら、議論の中で最大の問題になったのは、明確な構造の不在、或いは本書を読み解くことの難しさであると断言してよかろう。それは、近代的な意味での作品の形式を否定した後に如何なる形での叙述が可能か、より極言すれば如何なる歴史の記述が可能か、そもそもなぜ歴史を記述せねばならないのか、そして、なぜ読み、なぜ書くのかという根源的な問いに深化されうる問題である。もちろん、それに代わる何物かがあり得るとして、ゼーバルト自身がその新しい文体を十分に実現できていたかどうかについても疑義が提出された。
 
 全体として、次回のゼーバルトアウステルリッツ』を読むための準備として有益な議論であった。次回は同書を、主にイメージの使用についての考察や、ホフマンスタールの併読による間テクスト性の検討を交えながら会読する予定である。(T.Y.)

第三回読書会のお知らせ

第三回読書会のお知らせです。

 

日時⇒219日(木曜日)18時~ 

 

場所⇒駒場キャンパス8号館315教室

 

取り扱うテクスト

パウル・ツェラン「子午線」とビューヒナーの関連するテクスト

 

原著(推奨)

ツェランテュービンゲン版1999年)か歴史批判版2014年)

ビューヒナーフランツォース版1879年)

 

翻訳を参照される場合は、

パウル・ツェラン著、飯吉光夫編訳『パウル・ツェラン詩文集』白水社2012年、104-132頁。

ビューヒナー作、岩淵達治訳『ヴォイツェク ダントンの死 レンツ』岩波書店岩波文庫2006年。

 

参加ご希望の方は、メールまたはツイッターでご連絡ください。

メールは、

komaba.germanistengmail.com(☆を@にしてお送りください)

 にお送り下さい。

 

Twitter @komaba_deutsch

第二回読書会のお知らせ

第二回読書会のお知らせです。

 

日時⇒2月5日(木曜日)18時〜 

 

場所⇒駒場キャンパス8号館315教室

 

取り扱うテクスト⇒W.G.Sebald: Austerlitz, Frankfurt am Main: Fischer, 2003(推奨)

翻訳にあたられる方は、W・G・ゼーバルト著、鈴木仁子訳『アウステルリッツ白水社、2012年。(邦訳のみでの参加者も歓迎いたします。)

 

参加ご希望の方は、メールまたはツイッターでご連絡ください。

メールは、

komaba.germanistengmail.com(☆を@にしてお送りください)

 にお送り下さい。

 

Twitter→ @komaba_deutsch

 

今後の予定について

今後の予定について。

 

2月5日→W・G・ゼーバルトアウステルリッツ

 

2月19日→パウル・ツェラン(作品未定)

 

3月は、ヴィンフリート・メニングハウスとベンヤミンの作品を扱う予定です。また、3月20日は、『敷居学 ベンヤミンの神話のパサージュ』や『美の約束』、『無限の二重化―ロマン主義ベンヤミンデリダにおける絶対的自己反省理論』といったメニングハウス作品を訳されている伊藤秀一先生をお呼びして主に『敷居学』に関して読書会を行います。奮ってご参加ください。

 

 

Twitter→@komaba_deutsch

第一回読書会の詳細

第一回読書会の詳細が決まりましたので、お知らせいたします。

 

日時⇒1月29日、18時〜

 

場所⇒駒場キャンパス8号館315教室

 

取り扱いテクスト⇒W・G・ゼーバルト土星の環 イギリス行脚』鈴木仁子訳、白水社、2007年

原書で読まれる方は、W.G. Sebald: Die Ringe des SaturnFrankfurt am Main: Fischer, 1997.(推奨)

(邦訳のみでももちろん構いません。)

 

なお、表象文化論コースの高橋宗五先生が読書会にいらっしゃるご予定です。

 

また、読書会後に懇親会を行います。参加希望者は以下のアドレスまでご連絡ください。皆様の積極的なご参加、お待ちしております。

throughthe.looking.glass0811☆gmail.com

(☆を@にしてお送りください)

 

 

Twitter→ @komaba_deutsch

第一回読書会のお知らせ

第一回読書会を以下の日程で開催いたします。

 

2015年1月29日

 

W・G・ゼーバルト土星の環 イギリス行脚』鈴木仁子訳、白水社、2007年

 

場所:駒場キャンパス内(追って告知いたします)

 

時間:18:00〜

 

興味がある方は、駒場生、非駒場生問わず参加可能です。以下のメールアドレスまたはツイッターにご連絡ください。お待ちしております。

 

komaba.germanistengmail.com

(☆を@にしてお送りください)

 

・@komaba_deutsch

 

第二回はW・G・ゼーバルトアウステルリッツ

第三回はパウル・ツェランの作品を扱う予定です。